ご閲覧いただきありがとうございます。
ノッルと申します。
皆さんは「Pokémon LEGENDS アルセウス」楽しんでいるでしょうか。筆者はリリース開始後9時間ぶっ続けでやるくらい楽しんでいます。
その文脈を読み取る上で良い振り返りとなったポケモンBDSP、通称ダイパリメイクを約270時間やっていて感じた様々な感想を述べていこうと思います。
もっとやりこんでる人もいると思いますが、これだけプレイしたからこそ気付けた細かい魅力をお届けできたら幸いです。
(本来この記事はアルセウス発売前に出そうと思っていましたが、書き始めるのが遅すぎたのと、アルセウスをプレイ中だからこそ気づけた要素というのも少しあったのでそこも触れていきたいなと思います。)
変わらない要素
ストーリー
一つ例を挙げると同じポケモンシリーズのリメイクである「オメガルビー・アルファサファイア(以下ORAS)」はリメイクにあたってキャラクターの掘り下げが大きくなったりとストーリー変化が目立ちましたが、今作においてはクリアまでほとんどストーリーの変更が無く、原作に忠実なストーリーが楽しめます。
それまでのリメイク作品は原作制作と同じゲームフリークが制作しており、リメイクの際は新しいものを大きく加えたいという意図が感じられる作品が多かったため、制作が外注だったからこそ成し得た忠実さだったように思えます。
またLegendsアルセウスではシンオウ神話やミオ図書館の昔話など、ダイパで張られた伏線がかなり重要となっており、それにすぐ気づけたのもBDSPで振り返りをしておいてよかったことの一つだと思います。アルセウスでダイパという作品を掘り下げるからこそリメイクそのものは忠実で良い、という意図もあったのかなと思います。
バッジ磨き
ダイパのアイデンティティの一つであるバッジ磨き・およびバッジ演奏も、当時そのままのタッチ操作で楽しむことができるのは嬉しいポイントでした。
ポケッチ
DS作品リメイクの宿命で2画面で無くなったが故の若干の扱いづらさはありますが、20個のアプリが当時そのままのタッチ操作で楽しむことができます。画面の邪魔にならない程度で、かつギリギリ視認できる配置は苦しいながらに上手くやりくりしたなあという感じでした。
電卓の計算結果がポケモンの図鑑ナンバーと一致するとそのポケモンの鳴き声がする、という細かい機能も再現されていて嬉しかったです。
ポケトレ
連鎖によって高ステータスのポケモンや色違いを出せる機能は健在で、20連鎖くらいの色違い確率が上がった状態から光る草むらが出るまで粘ると確定で色違いを出すことができます。
筆者は今作で推しポケであるオオタチの色違いを初めて捕まえ、付けられるリボンを全て付けたりして愛を注いでいました。
かべがみ
これも過去作品での大きな魅力だったと思いますが、きっちりと再現してくれました。特にここに関してはダイパだけでなくプラチナ版の壁紙も種類も網羅しており、原作愛を感じられる要素の一つでした。
新要素・進化した要素
グラフィック
グラフィックですが、マップと戦闘中でかなり異なるものだったので分けて語っていこうと思います。
まずマップグラフィックについて、2等身のミニチュアですが、それゆえ原作の緻密なダンジョンマップをそのまま再現したり、後述の連れ歩きなどの表現を可愛らしく表現できていたように思えます。
次に戦闘中グラフィックについて、トレーナーは全てのキャラクターが等身であり、モブを含めた全てのキャラクターに専用のモーションが付いています。ジムリーダーなどの3Dモデルはスマホアプリ「ポケモンマスターズEX」をベースにしていますが、ポケマスEXには存在しないモーションも多数収録されていました。ここに関しては他の作品の追随を許さないレベルでこだわっていたと思います。
また表情だけでなく、戦闘中の背景も場所やイベントごとに違ったりと、こだわりが感じられる部分がありました。
同じくドット作品をSwitchでリメイクした「Let's Go! ピカチュウ・イーブイ」ではマップと戦闘中の等身が同じでしたが、それ故に戦闘中の等身が顔が大きめで特徴的なものになっていたので、このマップと戦闘中のグラフィックを分ける方式は一つの正解だったと思います。
BGM
リメイクするに当たって既存の全てのBGMがDS音源からSwitch音源に変わっていますがマジで良いです。そもそもダイパのBGMが良いというのもありますが、原曲に忠実で良さを最大限引き出しながらSwitchの進化した音源で仕上げられています。作・編曲はHGSS以来からポケモンシリーズの音楽を支える景山翔太さんも携わっており、個人的にこのBGMを聴くためにBDSPを買っても良いレベルだと思っています。
筆者のお気に入りは「ギンガ団アジト」「テンガンざん」「ポケモンリーグ」「戦闘!ギンガ団幹部」「戦闘!ギラティナ」あたりです。
リメイク版恒例の原作のBGMをそのまま聴ける機能もあり、ゲーム内で手に入るアイテム「DSプレイヤー」を使うと、当時そのままのBGMを懐かしむこともできます。
それとアルセウスをやって気づいたことですが、マップBGMにはダイパBGMのアレンジが気づける人は気づけるくらいの感じで混ぜてあり、これに関しても直前にBDSPをやることで直ぐに気づける構造になっていたのかなと思います。
超強化されたCPU
今作は経験値の仕様がXY以降と同じで上がりやすい仕様になっていますが、その分ジムリーダー・四天王の技構成や持ち物がかなり強力になっており、無効技以外でも有効打に乏しい不利対面は交代したり、素早さ関係を把握して上から殴って倒せる対面はHPが減っていても回復しなかったりとAIもかなり賢い動きをしてきたのは驚きでした。
特にいやなおと・ビルドアップで崩してドレインパンチで回復するスモモのルカリオ、特性根性で火炎玉・ストーンエッジ持ちのリョウのヘラクロス、最大強化でCPU最強の88レベルになる上に剣の舞持ちのシロナのガブリアスなどが印象的でした。
リメイクでダイパを知らない世代がプレイできるというメリットはもちろんのこと、ちゃんと大人になったユーザーに向けても作られた作品だなというメッセージが感じられる要素の一つでした。
バトルタワー
21連勝・49連勝でタワーマスターと戦えるのは変わりませんが、49連勝後に開放されるマスタークラスでは編成・技構成・基礎ポイントがガチガチに練られたトレーナーと戦うことができます。どれくらいかと言うとレート2000越え経験のある筆者がシングルで100連勝するまでに1977戦かかったくらいには難しいです。ただマスタークラスと普通のコースで100連勝して得られるものは大して変わらないので完全にやる意味は無いです。クリアしたのはただの意地です。メンツも愛着がわいて途中から変えてませんでしたがポイヒガッサとかで嵌めればもう少し簡単に行けると思います。
またマスタークラスにはゲンなどの同行モブやジムリーダー、さらにはギンガ団とも再戦できる要素もあり、これも嬉しいポイントです。
着せ替え
今作はトバリシティのゲームコーナーが大人の事情で潰れた代わりに服屋があり、そこで主人公の着せ替えができます。
コーデは固定ですが同じくリメイク作品のORASで着せ替えが無かったことを考えるとあるだけプラスですし、どれもいい感じに癖に刺さる可愛さで良かったです。
ボールシール
今作は3Dであるという利点をフルに活かし、ボールの上下左右裏表にシールを張ることで奥行きのある演出をすることができます。オンライン対戦にも反映されるのでついつい気合が入ってしまう要素の一つでした。
コンテスト
原作とは異なりコンディション・ボールシール・音ゲーによって結果が判断されるミニゲームとなっており、5つの部門ごとに音ゲー専用の新しいBGMが用意されています。完全に新しいものになったと思いきや、5つの部門を突破したうえで開催されるシャイニングorブリリアントコンテストでは原作のコンテストBGMのアレンジが流れるため、やりこんだ人だけが分かる原作リスペクトという感じで良かったです。
連れ歩き
原作ではふれあい広場だけだった連れ歩きが今作ではほぼ全てのマップで連れ歩きをすることができ、手持ちのポケモンを愛でつつ旅ができます。
全マップでの連れ歩きはHGSSやピカブイなどでしか実装されていないので、個人的にかなり嬉しい要素でした。
また連れ歩きのモーションは剣盾とほぼ同じであり、なおかつ剣盾にいないポケモンの連れ歩きも実装されているのも嬉しいポイントでした(特にオオタチ)。
もしかしたら現時点で剣盾にいないポケモンも送れるようになるのでは、と筆者が密かに期待しています。(追記:そんなことは無かった)
地下大洞窟
ダイパのメインコンテンツ。原作同様にタマや化石を掘り出すだけでなく、タマを技マシンと交換したり、後述のハマナスパークの伝説登場引き換え券を掘り当てたり、掘れる石像は野生ポケモンのタイプ出現確立を変えたりと、原作以上にやる意味を与えてくれる要素になっていたと思います。
また野生ポケモンが出現する地下の空洞では、バッジ入手数に応じたレベルのポケモンが出現したり、クリア後は全国図鑑を埋められる種類のポケモンが出現したりと、プレイする上でかなりありがたい仕様となっていました。
ハマナスパーク
原作のパルパークがあった場所が変更され、伝説ポケモンを捕獲できるスポットとなりました。
各伝説が配置される部屋ごとに装飾(?)が異なり、特にオリジンフォルムギラティナと戦える場所はプラチナ版のやぶれたせかいを再現しており胸熱でした。
また伝説ポケモン共通の戦闘BGMは3鳥や3犬などのフレーズのアレンジを取り込んだ新BGMであり、これも好きなBGMの一つです。
その他細かいUI・バグについて
原作ではひらがなオンリーでしたが、漢字表記にすることで言葉の意味に気付けるといったポイントもありました。
それとプレイしていてUIが剣盾といくつか変わったところがあったのですが、恐らく剣盾とBDSP両方やりこんでいる人しか気づけない要素で、こんな風に記事にまとめてる変態はいないと思いまとめてみました。
あってよかった所としては
・HPバーの変動や攻撃モーションの出が早く対戦テンポが良い
・捕まえたorタマゴからかえった際にボックスに送ると自動的にボックス1からまとめられる(育成済みポケモンのボックスを開いていても勝手に空きスペースに詰められていく事が無いから便利)(伝われ)
・「お気に入り」に登録した道具は一度バッグから無くなっても再びバッグに入れた際にお気に入り登録から外れていない
・ボックスを名前順or種類順で並べ替えておくと一度バッグから無くなっても再びバッグに入れた際に元の並びに戻る
逆に引っ掛かった所としては
・全体的に操作性がねっとりしてる(ORASではマップ上を8方向移動に制限することでこの課題を一応クリアしていた)
・戦闘中の能力変化や天候の残りターンが見られない
・手持ちが複数体いる時、「にがす」を選択して繰り上がりでカーソルが合ったポケモンのステータスが表示されない(伝われ)
という感じで一長一短だったかなと思います。こういったUIの変更は作品ごとの個性が出ていて個人的に発見が楽しいポイントです。
ちなみにバグに関してですが、誇張抜きで270時間やってバグは1度も発生しませんでした。
これはつまり乱数的に発生するバグはあっても、再現性のある(誰でも起こりうる)バグは少ないということだと考えられます。これこそ自分でプレイしないと気づけないことだったと思います。
追記:シェイミ・ダークライ・アルセウスイベント
その後のアップデートにより、原作の幻配布イベントをそっくりそのまま再現したイベントが追加されました。…とは言いましたが皆さんご存じの通り、元々てんかいのふえイベントは解析によって引きずり出され、お蔵入りになっていました。それが満を持して実装され、増田順一さんも「実装した当時を思い出しながら」と発言していてやっと公に発表できたんだな、と大変感慨深いイベントでした。
DPで実装した当時を思い出しながら作りました!イメージを伝えて作ってもらいました!ぜひ、「てんかいのふえ」あの場所で吹いてみてね!
— 増田順一@Pokémon (@Junichi_Masuda) 2022年3月16日
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追記:Home連携による原作ダイパ・Legendsとの連動
2022年5月のアップデートでポケモンHome経由で剣盾・BDSP・Legends間でポケモンが行き来できるようになりました。リメイク恒例の原作から連れてきたポケモンを表彰してくれる要素もあり、これも感慨深いものがありました。
総評
随所に制作陣の原作ダイパへの愛が感じられてやっていて懐かしいだけでなく、やりごたえのある要素も増えておりゲームとしての楽しさも増していました。またダイパの過去を掘り下げるLegendsアルセウスを発売するにあたって、Switchで純粋なダイパの振り返りができる良い作品だったと思います。要するに
楽しかった!!!ポケモン最高!!!
ご閲覧いただきありがとうございました!
Legendsのプレイ日記もあげてます。よければ是非。